インタラクティブで直感的な物理ベースのレンダリングテクノロジー
NVIDIA Irayは、光や物体の物理的挙動をシミュレーションしながらフォトリアリスティックな画像を生み出す物理ベースのレンダリングテクノロジーです。従来の製造用レンダラーと異なり、現実の世界の挙動を反映する効果を生み出すことができ、デザイナーがフォトリアリスティックな効果を素早く実現することができます。
また、完成まで段階的に画像を改善し、双方向性の編集から最終フレームまで一貫した効果を生み出すことが可能。常時フィードバックと迅速な効果を提供し、写真を凌ぐ画像を提供するのに必要な時間を削減することができます。
CGWORLD.jpのインタビュー記事で紹介して頂きました。
互換性のあるアプリケーション
NVIDIA Irayは、多くの人気ある3Dコンテンツ制作アプリケーションでレンダリングエンジンを利用することができます。実物に迫る物理ベースのレンダリングを実行できる最先端のワークフローであり、提供する全てのIrayプラグインはNVIDIA Essentials Material Libraryをサポートするほか、光やマテリアルをアプリケーション間で簡単に交換することができます。
NVIDIA Iray for 3ds Max
レイヤー化したマテリアルモデルを使用して物理ベースの光やマテリアルを簡単に作成または加工できることに加え、NVIDIA Essentials Library がサポートされ、MDL (マテリアル定義言語) 互換のアプリケーションとのマテリアル交換機能もサポートされます。 提供する全ての Iray 製品は NVIDIA vMaterials Library をサポートしており、光やマテリアルをアプリケーション間で簡単に交換できます。
物理面の精度に焦点を置くことで、ユーザーは実世界のマテリアル、カメラ、照明に対する
現実的なアプローチにより、最高品質の画像とアニメーションを制作することができます。
ワークフロー
- シーン調整後に最終結果のプログレッシブレンダリングを実行することで連続的にフィードバック
- 高速レイトレーシングと精密パストレーシングを簡単に切り替え
- 思いどおりの露出、ホワイトバランス、コントラストに簡単に調整できる対話型トーンマッピング
- すべてのマテリアルとライトパラメータでフルアニメーションをサポート
- MaxScriptスクリプトのサポート
- Irayサーバのサポートにより効率的なスケーラブルオフラインレンダリングを実現
- インタラクティブ Irayサーバをサポートし、外部マシンからのストリーミングに対応
- Quadro VCAをサポートし、リニアスケーラブルなリモートインタラクティブレンダリングが可能
システム要件
ソフトウェア | Autodesk 3ds Max 2016 and 2015 |
対応OS | Windows 64ビット |
ハードウェア | 3ds Max用IrayはAutodesk 3ds Maxの動作認証を受けたすべてのシステムで機能します。より速いCPU、増加したCPUコア数、そして何よりもNVIDIA GPUがレンダリング速度を速くします。この5年間で発売されたほとんどのNVIDIA製品(Fermi、Kepler、または Maxwellを使用している製品)に対応しています。3ds Max用Irayはシステム内のすべてのプロセッサにまたがって非常に効率的に拡張して、使うプロセッサの管理ができるようにします。 |
NVIDIA Iray for Maya
NVIDIA Iray for Mayaは、優れた物理ベースのIrayレンダリングを実現するAutodesk Maya用のプラグインです。ネイティブ Mayaコントロールを利用したLook-Development(外観開発)プロセス全体で、極めて対話的かつ直観的にシーンに照明と設計を追加することができ、Mayaに直接統合された素材ノードを利用することで、物理ベースの光と素材を簡単に作成および修正が行えます。NVIDIA vMaterials Libraryを含む、すべての素材と光はNVIDIA Material Definition Languageで構築でき、他のMDL互換ツールと共有することが可能です。
Autodesk Mayaと滑らかに連動し、物理学に基づく光や素材を簡単に作成し、変更できます。
ワークフロー
- シーン調整後に最終結果のプログレッシブレンダリングを実行することで連続的にフィードバック
- 高速レイトレーシングと精密パストレーシングを簡単に切り替え
- 思いどおりの露出とホワイトバランスに簡単に調整できる対話型トーンマッピング
- すべてのマテリアルとライトパラメータでフルアニメーションをサポート
- MELスクリプトのサポート
- Irayサーバのサポートにより効率的なスケーラブルオフラインレンダリングを実現
- インタラクティブ Irayサーバをサポートし、外部マシンからのストリーミングに対応
- Quadro VCAをサポートし、リニアスケーラブルなリモートインタラクティブレンダリングが可能
システム要件
ソフトウェア | Autodesk Maya 2016 |
対応OS | Windows 64ビット |
ハードウェア | Iray For Mayaは、Autodesk Mayaを操作するWindowsシステムに対応しています。レンダリング速度は、CPUの品質、速度、コア数またはNVIDIA GPUにより変わります。(Fermi、Kepler、Maxwellアーキテクチャが使用されている) 最近6年間に発売されたNVIDIA製品の多くは加速化に対応しています。Iray for Mayaは、システム内のすべてのプロセッサにわたり、非常に効率的に拡大縮小します。使用されるプロセッサを制御します。 |
NVIDIA Iray for Rhino
NVIDIA Iray for Rhinoは、デザイナー向けのプラグインレンダリングソリューションです。物理ベースでフォトレアリスティックビジュアリゼ―ションを素早く制作するために、McNeel Rhinocerosを使用しています。IrayがRhinoに統合されていることで、ビューポートに直接レンダリングが行われ、モデルのフォーム、マテリアル、照明を作り上げる際に持続的で現実的なフィードバックを得ることができます。NVIDIA vMaterials Libraryに加えて、他のMDL互換アプリケーションとマテリアルを交換する機能もサポートされます。
ワークフロー
- シーン調整後に最終結果のプログレッシブレンダリングを実行することで連続的にフィードバック
- 思いどおりの露出とホワイトバランスに簡単に調整できる対話型トーンマッピング
- Rhinoネイティブのアニメーション機能をサポート
- Rhinoコマンドラインをサポート
- Irayサーバのサポートにより効率的なスケーラブルオフラインレンダリングを実現
- インタラクティブ Irayサーバをサポートし、外部マシンからのストリーミングに対応
- Quadro VCAをサポートし、リニアスケーラブルなリモートインタラクティブレンダリングが可能
システム要件
ソフトウェア | McNeel Rhinoceros 5 |
対応OS | Windows 64ビット |
ハードウェア | Iray for Rhinoは、McNeel Rhinocerosの動作が保証されたシステム上で機能します。レンダリング速度は、高速なCPUやGPUを使用したり、CPUやGPUのコア数を増やしたりすることで向上します。NVIDIA GPUを使用すれば、さらに効果的です。過去5年間に発表されたほとんどのNVIDIA製品(NVIDIA Fermi、Kepler、またはMaxwellアーキテクチャを採用)がサポートされています。Iray for Rhinoはシステム内の全プロセッサを非常に効率的に調整し、使用されるプロセッサを制御できます。 |
NVIDIA Iray Server
NVIDIA Iray Serverはネットワークに接続されたマシンを活用することで分散型のIrayレンダリングを提供するソフトウェアソリューションとなり、通常のインストールとライセンスを使用し、全てのNVIDIA Irayプラグイン製品に、従来のオフライン一括レンダリングとインタラクティブ・レンダリングをもたらすことが可能となります。
レンダリング
- WindowsまたはLinux上で、送信アプリケーションから独立して動作
- マシン内のサポート対象GPUおよびCPUをすべて利用
- 洗練されたキャッシュ管理で通信時間を最小化
- 複数のマシン間での分散レンダリングと単独のマシンからの対話型ストリーミングを同一のインストールでサポート
キュー
- すべてのNVIDIA Iray製品に対応する信頼性の高い分散レンダリングソリューション
- ユーザーアカウントによる柔軟なレンダリングキュー管理システム
- 超高速のジョブ送信で、ホスト側アプリケーションを即座に解放
- Irayレンダリングを極限まで高速化し、ホスト側アプリケーションのオーバーヘッドを解消
- インクリメンタル更新により高効率のアニメーションレンダリングを実現
- アセットの場所や名前、直前のジョブに影響されずエラーを起こさないジョブ送信
- Irayサーバマシン間のクラスタ構成を自動設定
- 同一ネットワーク上に複数の独立クラスタを簡単に設定可能
- クラスタ全体が連動し、高速で画像を作成
- 過去のジョブを編集することでレンダリング設定を調整でき、再送信が不要
- ジョブ進捗状況レポートの作成とリモートイメージの結果表示
- ジョブ完了時のカスタムスクリプトを設定可能
ストリーミング
- ホストマシンとの対話型ストリーミング (最低1基のQuadro GPUが必要)
- ストリーミングは遅延が最も小さいローカルレンダリングと同一の挙動となる
- インクリメンタル更新で通信を最小限に抑え、流動的な編集ワークフローを実現
- 動画またはシーケンシャル画像のフォーマット H264のストリーミング品質を制御し、画質と通信帯域幅のバランスを確保
システム要件
対応OS | Windows 7 64ビットまたはLinux 64ビット |
ハードウェア | 8GB RAM 250GBのハードディスク空き容量 100MBitのネットワーク帯域幅 マルチキャストまたはTCP/IP(分散レンダリング用) |
対応Irayクライアント | Iray for Maya、Iray for 3ds Max、Iray for Rhino、Iray for Cinema 4D、DAZ Studioなど |
AGS Irayシリーズのご紹介
弊社では、NVIDIA社製の分散型Irayレンダリングを提供する「NVIDIA Iray Server」をプリインストールし、NVIDIA社の認定プログラムに合格したサーバー製品「AGS Iray」シリーズを取り扱っております。
「AGS Iray」シリーズは、品質に厳格なデザイナーや視覚効果の専門家のために設計されたサーバーをベースに採用し、NVIDIA社の厳格な認定プログラムに合格した製品となります。NVIDIA社の認定プログラムは、分散型のIrayレンダリングが高品質かつ安定して動作するために必要なテストを実施することで、必要とされる高パフォーマンスが発揮するかをテストしています。ユーザーが必要とする任意のマルチGPUレンダリングワークフローの為に比類ないパフォーマンスと安定性を実現します。
システム | AGS IRAY BXシステム | AGS IRAY SMシステム |
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CPU | Core i7またはXeon E5-2600v4 x2 | Xeon E5-2600v4 x2 |
メモリ | 288DIMM DDR4 32GB~256GB | 288DIMM ECC DDR4 64GB~512GB |
HDD | 3.5インチ 1TB~4TB | 3.5インチ 1TB×2 ~4TB×2 |
SSD | 2.5インチ 120GB~480GB | 2.5インチ 120GB~480GB |
ODD | DVD+-R/W DL writer | - |
PSU | 1500W | 2000W Redundant |
GPU | NVIDIA Quadro P6000×2~4またはNVIDIA Quadro P5000×2~4 (※構成により画面表示用GPUが必要になる場合があります) |
|
OS | Windows 10 Home 64bit、Windows10 Professional 64bit、Linux | |
保守 | 3年センドバックまたは3年オンサイト |
※ 製品構成や価格に関しましては弊社までお問い合わせください。
NVIDIA Iray for Cinema 4D
NVIDIA Iray for Cinema 4Dは、非常に優れた物理ベースレンダリングを実現するMAXON Cinema 4D用プラグインです。まったく新しいライブレンダリング機能によって、ルックデベロップメントの全工程で極めて対話的かつ直観的な操作を実現。これにより、シーンの作成中や光源の調整中も、即座にビジュアルを確認することが可能です。Cinema 4Dのマテリアルノードとシェーダーを使用して実物の素材感を持つマテリアルを表現できるほか、 NVIDIAのマテリアル定義言語(MDL)を使用して独自のマテリアルデザインとプロシージャル機能を追加することもできます。NVIDIA vMaterialsライブラリのフルサポートに加え、他のMDL対応アプリケーションとマテリアルを交換する機能もサポートされています。
ワークフロー
- シーン調整後にライブレンダリングウィンドウにビジュアル変更が継続的に反映可能
- レンダリングモードと設定を簡単に切り替え
- 対話型トーンマッピングで露出とホワイトバランスを思いどおりに調整可能
- すべてのマテリアルとライトパラメータでフルアニメーションをサポート
- Python スクリプトのサポート
- Iray Serverのサポートにより、効率的で拡張性の高いオフラインレンダリングとストリーミングを実現
- NVIDIA Quadro VCAのサポートによってリモートGPUを利用した対話型レンダリングと高い拡張性を実現
システム要件
ソフトウェア | MAXON Cinema 4D R16またはR17 |
対応OS | Windows 64ビット |
ハードウェア | Iray for Cinema 4Dは、Maxon Cinema 4Dの動作要件を満たしたシステムであれば使用できます。レンダリング速度は、高速なCPUやGPUを使用したり、CPUやGPUのコア数を増やしたりすることで向上します。NVIDIA GPUを使用すれば、さらに効果的です。過去5年間に発表されたほとんどのNVIDIA製品(NVIDIA Fermi、Kepler、またはMaxwellアーキテクチャを採用)がサポートされています。Iray for Cinema 4Dはシステム内の全プロセッサを非常に効率的に調整し、使用されるプロセッサを制御できます。 |
Irayの統合ソリューション
DASSAULT SYSTÈMES CATIA
複数の分野でダイナミックな挙動モデリングとシミュレーションを提供することにより、システムエンジニアにとってPLMにおけるパラダイムシフトを確立しています。Irayレンダリング搭載の CATIAは、CATIA Live Rendering Workbenchに完全に統合されています。
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AUTODESK 3DS MAX
パワフルで統合された3Dモデリング、アニメーション、レンダリング、合成を行うために、より早く製作準備をすることが可能となります。Irayはmental rayのレンダリングモードとしてシームレスに3ds Maxに統合され、ActiveShadeでレンダリングを行う際に利用することができます。
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DAZ 3D STUDIO
200万人のユーザに使用されている無料3Dソフトウェアスイート DAZ StudioにIrayを統合。無数の高品質でモーフィング可能な完全に操作された数値や、一流の物理ベース GPUで加速化したレンダーエンジンによるフォトレアリスティックな画像を制作する能力を利用することができます。
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SUBSTANCE DESIGNER
Substance Designerはパワフルなテクスチャ作成ソフトウェアです。幅広いライブラリが含まれており、物理学に基づいたテクスチャを非破壊のワークフローの中で作成可能。その新しいマテリアル編集機能とIrayおよびMDLとの統合により、VFXや設計アーキテクチャ業界を揺るがし始めています。
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SOLIDWORKS VISUALIZE
プロ品質の写実的な画像やアニメーションなどの3Dコンテンツを簡単に、なるべく短時間で制作することが求められるユーザーを想定して開発されています。ハードウェアを選ばないため、SOLIDWORKSや他のCAD作成ツールを利用している制作者にとって大きなメリットとなります。
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SKETCHUP
BloomUnitは、SketchUpのユーザーがIrayを使用して、柔軟性とクラウドコンピューティングの利便性により、フォトレアリスティックな効果をインタラクティブに制作できるソリューションです。
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Iray for Developers
NVIDIA Irayは、直感的なSDKを使用して3Dコンテンツの製作アプリケーションにシームレスな統合が行えるように設計されています。
MIGENIUS REALITYSERVER
クラウド機能によって、実物に迫る3Dレンダリングと他のアプリケーションに簡単に統合することができます。簡単に使用できるAPIと、パワフルなIrayレンダリング技術により、3Dウェブサービスを取り入れて素晴らしい効果を生み出すアプリケーションを構築するための包括的なツールセットを備えています。
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IRAY+
Irayの第1級の3D可視化テクノロジーが直接CAD、販売拠点、あるいはカスタムアプリケーションに提供されます。Lightworksはシームレスにソフトウェアを統合するためのテクノロジーとサービスを提供し、どのアプリケーション開発者でもIrayを簡単にアクセスできるようにしています。
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※ 記載された製品名、社名等は各社の商標または登録商標です。
※ 仕様、外観など改良のため、予告なく変更する場合があります。
※ 製品に付属・対応する各種ソフトウェアがある場合、予告なく提供を終了することがあります。提供が終了された各種ソフトウェアについての問い合わせにはお応えできない場合がありますので予めご了承ください。
- ●NVIDIA社 概要
- NVIDIAはAIコンピューティングカンパニーです。1999年に開発したGPUが、PCゲーム市場の成長に拍車をかけ、現代のコンピューターグラフィックスを再定義し、並列コンピューティングを一変させました。最近では、世界を認知して理解できるコンピュータ、ロボット、自動運転車の脳の役割をGPUが果たすまでになり、GPUディープラーニングが最新のAI、つまりコンピューティングの新時代の火付け役となりました。
- メーカーウェブサイト:https://www.nvidia.com/
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