Mt. Rainierテクノロジーは、SANにSSDを活用したサーバーベースのキャッシングを提供することで、エンタープライズ向けアプリケーションを高速化する画期的な技術です。
米国QLogic社は、ストレージ・エリア・ネットワーク(SAN)におけるHBA製品に加え、SSDをシームレスにサーバー側に組み込むことができる新しいテクノロジー「Mt. Rainier」を発表しました。
Mt. Rainierテクノロジーは、サーバーベースSSDキャッシングの優れたパフォーマンスをSANストレージにもたらし、サーバー単体やクラスター・サーバー環境において、I/Oを大量に発行するアプリケーションにスケーラブルなパフォーマンスを提供し、実装と管理の手間も簡略化することができます。アプリケーション側やストレージ側の環境にも依存することなく、現状のソリューションが抱える多くの制限を取り払うことができ、サーバーベースSSDによるアプリケーションのパフォーマンス向上をもたらします。
Mt. Rainierテクノロジー 特徴
実装と管理の簡略化
I/Oアダプター、SSDカード、キャッシュ用のドライバーを別々にインストール、管理する必要はありません。OSごとにたった1つのQLogicドライバーだけを使用するため、特に複数の仮想マシンやクラスターアプリケーションを稼働させるサーバー上でインストールや管理の手間が劇的に簡略化されます。
柔軟なハードウェア・アーキテクチャー
PCIe接続に対応したSSDストレージカードやSAS SSDのどららでも接続が可能です。
アダプターベースのキャッシングとSSDデータ管理
キャッシュ処理とSSDデータ管理は、サーバーからMt. Rainierアダプターへオフロードされます。アプリケーション透過でOSに依存しないサーバーベースのSSDキャッシングソリューションはサーバーリソースを浪費することなく、重要なサーバーアプリケーションのスケーラブルな性能の向上を可能にします。
共有されるキャッシュ
多くのクラスター化されたエンタープライズ・アプリケーションや仮想サーバー環境は共有ストレージ資源を必要とします。直接接続されたストレージ(DAS)として使用するサーバーベースのSSDソリューションは、キャッシュされたデータを複数の物理サーバー間で共有することができないため、共有ストレージのメリットを受けることができません。Mt. Rainierは共有キャッシングアーキテクチャーを使うことにより、複数サーバー環境でのSANの共有ストレージのメリットを生かしつつ、サーバーベースSSDによるパフォーマンス向上の恩恵を受けることができます。
高可用性同期ミラーリング
2つのMt. Rainierアダプター間の同期ピア・ツー・ピア・ミラーリングはデータ紛失を防ぎ、ミッションクリティカルなアプリケーションに対する高可用性に最適です。
- ●QLogic社 概要
- 米国QLogic社は、アダプターやスイッチ、ASICなど、高性能ネットワークのグローバル・リーダーで、同社のデータ、ストレージ、サーバー・ネットワーク・ソリューション製品は世界の大手OEM/チャネル・パートナーから大きな信頼を得ています。
- メーカーウェブサイト:http://www.qlogic.com/
- ●本記事に関するお問い合わせ先・資料請求先
- 担当:鈴木 雄一
- メールアドレス:
- TEL:03-5215-5650、FAX:03-5215-5651
- 住所:東京都千代田区九段南4-8-21 山脇ビル11階