製品レポート

高性能ながら価格が手ごろ、ペン入力も快適な7インチタブレット「ZOTAC Tegra Note 7」(後編)

高性能ながら価格が手ごろ、ペン入力も快適な7インチタブレット(後編)

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スタイラスもZOTAC Tegra Note 7の売りの1つ。独自の「DirectStylus」技術により、アクティブ方式と同等の精密なペン操作を、低コストなパッシブ方式で実現したという。実際、昨年12月に行われた発表会で書道家の涼風氏が「プロの方も十分に満足できる」と評したように、ペンによる滑らかな文字入力が可能。"はね"や"はらい"なども表現できる。個人的には文字入力だけでなく、その他の操作もほぼペンで行ってしまうほど、付属のスタイラスは快適だった。指よりも着実に対象を捉えられて、画面も汚れにくい。一度使うと手放せなくなるはずだ。


付属のスタイラス

付属のスタイラスは長さが約125mmで、両端をペンとして使える。片方は細かい文字を書くのに、もう片方は太い文字を書いたり、消しゴムとして使ったりするのに向く。

標準の設定では、スタイラスを本体から取り出すとランチャーが自動で立ち上がり、ペイントアプリ「Tegra Draw」やメモアプリ「Write」をすぐに起動可能。なお、ランチャーにアプリを追加したり、スタイラスを取り出すと指定のアプリが起動するように設定を変更したりもできる。

スタイラスは底面に収納されている

スタイラスは(本体を縦に持った状態で)底面に収納されている。

スタイラスを本体から取り出したところ

スタイラスを本体から取り出したところ。自動でランチャーが立ち上がった。

スタイラスの利用で特に便利だと感じたのが、スクリーンショット機能だ。Webページや画像などを開いた状態で、メニューバー右端にあるアイコンをタップすると画面をキャプチャーできる機能で、スタイラスを利用するとより細かく範囲を選んでトリミングが可能になる。さらに、トリミングした画像に手書きの文字やイラストも追加できる。地図をキャプチャーして集合場所の印を加えたり、画像をキャプチャーして補正の指示を入れたり、より伝わる資料が手軽に作れる。

必要な場所だけトリミングしたところ

ブラウザーでWebページを開いて、必要な場所だけトリミングしたところ。スタイラスを使えば驚くほど簡単に操作できる。

トリミングした画像に手書きの文字やイラストを追加

トリミングした画像に手書きの文字やイラストを追加して、メールやSNSで送るといった使い方も。

市販のスタイラスで楽しさがさらに広がる

付属のスタイラスだけでなく、市販のスタイラスが使えるのもZOTAC Tegra Note 7の魅力。例えば、Sensuの筆型スタイラスを使えば、ペンタイプのスタイラスとはまた一味違ったタッチで描ける。イラストに色を塗る場合など、ペイントアプリで線種を変えるだけでは実現できない、筆ならではの表現が可能だ。


「Sensu Solo」は筆型スタイラスのエントリーモデル

「Sensu Solo」は筆型スタイラスのエントリーモデル。見た目や使い勝手はまさに筆そのものだ。

Sensu Soloでイラストに色を塗っているところ

Sensu Soloでイラストに色を塗っているところ。絵を描く楽しさを味わえる。

上位モデルの「Sensu Artist Brush & Stylus」

上位モデルの「Sensu Artist Brush & Stylus」は、ゴム製のペン先も付いており、通常のスタイラスペンとしても使える。

キャップを外すと反対側に筆型のスタイラス

キャップを外すと反対側に筆型のスタイラスが現れる。

キャップは本体に装着できるので無くす心配が少ない

キャップは本体に装着できるので無くす心配が少ない。持ち運び時は筆をキャップに収納できるのもこの製品の魅力。

カメラの撮影機能も豊富

前面には30万画素の、背面には500万画素のカメラも内蔵している。アプリはSMUGMUGの「Camera Awesome」がプリインストール済み。このアプリは単体でも購入可能な人気アプリだが、最適化されたZOTAC Tegra Note 7ではHDR機能を利用できる。HDRは露出の異なる写真を同時に撮影して合成する機能。対応する製品は決して珍しくはないが、プロセッサの処理能力が強力なZOTAC Tegra Note 7ではより強化しており、静止画だけでなく動画の撮影でも使える。さらに、追尾フォーカス機能を搭載。動きのある被写体にもピントを合わせ続けられる。

背面に搭載した500万画素のメインカメラ

背面に搭載した500万画素のメインカメラ。HDR機能に対応し、白飛びや黒つぶれの少ない写真や動画が撮れる。

カメラアプリCamera Awesomeを起動したところ

カメラアプリCamera Awesomeを起動したところ。左側のメニューでグリッドや水準器の表示が可能。また、画面上の2点をタッチすると、露出とピントを合わせる場所を別々に指定できる。本体のボリュームを切っているとシャッター音も鳴らない。

静止画はさらに、パノラマや連写、インターバル撮影などの機能を搭載。動画はさらに、スローモーションやプレビデオ録画などの機能を搭載する。プレビデオ録画は、シャッターボタンを押す5秒前から録画できる機能。上手に利用すれば貴重な瞬間の撮り逃しを防げそうだ。


プレビデオ録画機能を選んだ状態

プレビデオ録画機能を選んだ状態。常に録画を行っているため、バッテリーの消費には注意しよう。

ZOTAC Tegra Note 7はGPS機能を内蔵しているため、モバイルルーターなどと組み合わせて使えば外出時にナビとしても活用できる。一般的なスマートフォンよりも画面が大きくて地図が見やすいのが魅力。旅行先などではカメラ機能とともに重宝するはずだ。


外出時にナビとしても重宝

モバイルルーターやスマートフォンのテザリング機能を使えば、外出時にナビとしても重宝する。

Tegra 4搭載だからゲームが高画質で楽しめる

NVIDIAのプロセッサを搭載したグラフィックス性能の高いタブレットだけに、やはりゲームへの対応も気になるところ。ZOTAC Tegra Note 7にはTegraに最適化されたゲームを紹介するアプリ「NVIDIA Tegra Zone」があらかじめインストールされている。例えば、ここで紹介されているFPSゲーム「Dead Trigger 2」は最適化されており、ZOTAC Tegra Note 7でプレーするとグラフィックス品質が自動的に「超高」に設定される。 Nexus7(2013)など、 NVIDIA Tegra 4を搭載していないタブレットでは、そもそも「超高」の設定を選べない。まだ種類は決して多くないが、「Grand Theft Auto」などの人気タイトルでも最適化したより美しいグラフィックス設定でプレーできるなど、ゲームにこだわるタブレットユーザーにとっては大きなアドバンテージと言える。

最後に「ドルフィンブラウザ」を利用して、話題の「艦隊これくしょん~艦これ~」 もプレーしてみた。画面の切り替えに若干もたつきを感じるときがあったが、概ね快適に動いた。出先で一時的にプレーしたい、といったニーズには十分に応えられそうだ。


アプリのNVIDIA Tegra Zone

アプリのNVIDIA Tegra Zoneで、対応ゲームの情報を入手できる

Dead Trigger 2の設定画面

Dead Trigger 2の設定画面。 ZOTAC Tegra Note 7ではグラフィックス品質が超高に設定されていた。

Eden to Greenも最適化をうたったゲームの1つ

Eden to Greenも最適化をうたったゲームの1つ。ZOTAC Tegra Note 7なら、より美しいグラフィックスを楽しめる。


(文・写真=SPOOL

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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●ZOTAC社 概要
ZOTAC社は大手パソコン周辺パーツメーカーであるPC Partner(ピーシーパートナー)のグループ会社の一つです。PC Partnerは1997年に香港にヘッドクオーターを設立、生産工場は中国(ISO9001、14001、OHSAS18001を取得)です。PC Partner自体はマザーボード、グラフィックボード、MP3プレーヤー、フラッシュメモリーなどを各メーカーなど、数々の大手メーカーのOEM、 ODMにて生産している巨大な生産会社です。グラフィックボードに関しては2006年よりNVIDIA陣営GeForceのリテール製品を子会社の ZOTACオリジナルブランドで販売開始いたしました。コストパフォーマンスからハイエンドまで、様々なOEM先の要望に対応できる技術力と品質、巨大な生産量を誇り、そのスケールメリットを生かしたコスト競争力と培った裏打ちされた技術力をバックに、今後、NVIDIAカードメーカーの中でも、特徴をもったメーカーとして、展開していきます。詳しい情報はウエブサイトをご参照ください。
メーカーウェブサイト:http://www.zotac.com/

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