NEO REFLECTION
指マウス
型番:nm930308001
対応OS:Windows 2000/XP/Vista/7、Mac OS X
インターフェース:USB/micro USB(給電用)
充電方法:micro USB経由、充電時間:約1~2時間、連続動作時間:約24時間
無線方式:2.4GHz RF方式、レーザー分解能:1600cpi
通信可能範囲:最大約10m(オープンスペース)
重さ:約13g
JANコード:4537694134859
韓国NEO REFLECTION製の「指マウス」は、空中で操作するタイプのいわゆるエアマウス。形状と大きさは一般的なUSBメモリーに近く、重さはわずか13g。これをひとさし指にはめて利用する。2.4GHz帯無線で半径10m先まで操作できる。よく製品紹介文で「付けていることを忘れそうな」といった表現を見かけるが、今回の製品はまさにその典型といえるだろう。
小さくても手を抜かない、きちんとしたパッケージ内容
同社のサイトを見ても分かるように、指マウスは高級感を押し出している。カラーは白と黒をそろえた。そのコンセプトはパッケージでも一貫している。パッケージを開けると、マウス本体、USBレシーバー、指装着用のリングを収めた化粧箱が登場。化粧箱の下には給電用のmicro USB/USBケーブル、大・中・小3サイズの装着リングを同こんし、「小さい製品でも手を抜かない」といった姿勢が伝わってくる。
「指マウス」のパッケージ。渋い黒と華やかな白の2色を用意した。 |
同こん物一式。左から時計回りに、本体収納の化粧箱、装着用リング(大・中・小)、リングを装着した指マウス本体、日本語のマニュアル、USB/micro USB(給電用)ケーブル。 |
マウス本体、USBレシーバー、装着リングを収納した化粧箱。 |
しっかりとした化粧箱に、指マウス本体とリング、レシーバーが収められている。 |
ジェスチャーを図解した詳細な日本語マニュアル。動きに慣れるまでは確認しながら操作したほうがよい。 |
マウス本体とUSBレシーバー。レシーバーはUSB/micro USB接続となる。 |
超小型レーザーマウスとしても利用できる
箱から取り出したら、まずは充電を行う。接続は本体側がmicro USB端子、パソコン側が通常のUSB端子で、ケーブルもしくはUSBレシーバーどちらでも充電可能だ。1~2時間程度で終了するので、パソコンの作業中に接続して済ませておこう。
マウスのボタンは、向かって左から左クリック、スクロールホイール(上部のタッチは画面アップ、下部のタッチは画面ダウン)、ファンクションキー(以下Fキー)、右クリックのシンプルな構成。左クリック、右クリックのボタンは縦長になっており、空中で利用する際には、必ずこのどちらかのクリックボタンに指を触れておかなくてはならない。つまり触れることで初めてポインターが動く仕組みになっており、これにより空中利用時にポインターが暴走するのを防いでいる。
大半のユーザーはこの製品をエアマウスとして利用するはずだが、指マウスは通常のレーザーマウスとしても使える。レーザーとエアーの切り替えスイッチは本体の底面に付いており、簡単に切り替え可能だ。まずはクリック感やスクロールの感触を確かめるために「普通のマウス」として使ってみることをオススメしたい。マウスの分解能は1600cpi。読み取り精度も高く、実際にレーザーマウスとして使ってみると、文書入力、Web閲覧、Photoshopでの簡単な画像加工までストレスなく利用できた。ノートパソコンのモバイル利用が多いユーザーなら、カバンに忍ばせておいて損はない。ドライバーは不要で、2000以降のWindows各バージョン、Mac OS Xに対応する。
マウスは一般的なUSBメモリーとほぼ同じ容積。重さも13gと軽量だ。 |
マウス上面のmicro USB(給電用)端子。充電時間は1~2時間。 |
マウス下面のオン/オフ、レーザーマウス、エアマウスの切り替えスイッチ。 |
充電時は本体とレシーバーをmicro USB経由で接続し、レシーバーとパソコンをUSB経由で接続。同こんのUSBケーブルでも充電可能。 |
レーザーマウスとして利用できるのも指マウスの特徴。分解能は1600cpiと精度が高い。 |
本体左の縦長部分が左クリック、真ん中の縦長部分がスクロール(上部分のクリックで画面アップ、下部分のクリックで画面ダウン)、その下の白い四角がファンクションキー、右の縦長部分が右クリック。空中操作でポインターを動かす場合、凹型の左クリック、右クリックのスペースに常に指を触れておく必要がある。 |
空中利用でもブレがなくポインターの移動がスムーズに
エアマウスとして利用するには、まず底面のスイッチを切り替えて机など平面に約5秒間置く。その後、同封されたリングを装着し、ひとさし指にはめれば利用できる。マウス本体は、クリックボタンがある面をひとさし指に対して横になるようにして持つ。右利きの場合、下が左クリック、真ん中がスクロール、上が右クリックの順になる。あとは指を画面に向け、空中でバランスを取りながらポインターを動かしていけばよい。
的確にポインターを移動するコツは、手首で動かすこと。最初はつい手全体の大きな動きをしてしまいがちだが、2~3分ほど触っていれば次第に慣れてくるはずだ。予想以上にブレもなく、エアマウス(しかもこれだけ小型で)の操作性としては十分に合格点だ。
実はこの指マウス、90度ごとに本体の角度を認識し、空中での座標解析にブレが出ないように設計されている。操作中、より正確に角度認識を行いたい場合は、角度を90度変えるごとにマウスを持った状態で3秒間静止する。
空中使用時のモードは、左右いずれかのクリックボタンに常時触れて操作する「通常モード」のほか、左右クリックボタンの位置を変更可能な、左利きに配慮した「反転モード」、左右いずれかのクリックボタンに触れていなくても常にポインターが動く「プリモード」を用意。それぞれ簡単なボタン長押しの組み合わせで切り替え可能となっているため、使いやすいモードに設定しておこう。
リングはマウス本体の下方向からスライドして装着する |
右利きの場合、これが正当の装着の仕方。指を画面に向けて空中で操作する |
ブラウザー(Internet Explorer 8)で空中操作したイメージ。慣れてくるとポインターもブレることなく、的確にポインティングできる |
YouTubeの操作感覚はリモコンに近い。画面は指マウスのプロモーション映像。映像では指にはめた状態でパソコン操作や文字入力を紹介しているが、かなりマウスの操作に慣れないとキーボードとの並行操作は難しいと思われる |
ジェスチャー機能でユニークなWeb閲覧を楽しめる
エアマウスは、Web閲覧に効果を発揮する。大きな液晶ディスプレイや大画面テレビでWebを楽しんでいる人なら、ソファやダイニングの椅子など遠めの場所からリモコン感覚で操作が楽しめる。指にはめて画面に向けて操作するという見た目は、ちょっとした近未来SF的なイメージを醸し出す。
指マウスはWeb閲覧に特化したファンクション設定を備えており、Fキーと指の動きとの併用によって、指自体のジェスチャーによるショートカットが可能。同社ではこの指モーションセンサーによるジェスチャー機能を「世界初」としている。以下、具体的にWeb閲覧の動作を紹介する(なお、以降の動作はWindows専用でMacは非対応)。
●Web閲覧時、静止した状態でFキーを押し、マウスを装着した指を上方向に少し移動 → 新規ウインドウが開く。
●同様の手順で下方向 → デスクトップ画面に遷移。
●同様の手順で左方向 → ブラウザーで前画面に戻る。
●同様の手順で右方向 → ブラウザーで次画面へ進む。
実際に試してみると、何度か繰り返しているうちにコツはつかめた。ただし、「どうしてもこの動きでこの操作をしなくてはいけない」という必然性がないことと、100%うまく動作するわけではないため、あくまでもオマケの機能として捉えたほうが無難といえる。
これら新機能を搭載し、韓国国内では既に特許を取得したという本製品。超小型ボディにかかわらず、高度な技術を凝縮したエアマウス界の新星である。
ジェスチャー機能は指マウスの大きなアピールポイント。Web閲覧時に効果を発揮する。写真はファンクションキーを上方向にずらして新規ウインドウを次々に開いているところ |
下方向にずらすとデスクトップ画面へ移動。ブラウザーの画面を一瞬にして閉じ、ほかの作業に移りたい際には便利だ |
(文・写真=SPOOL)
※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
- ●NEO REFLECTION社 概要
- NEO REFLECTION社は、ユビキタス機器やスマートセンサー、人間工学的に基づいた入力/出力デバイス、ワイヤレス通信製品などをはじめ、コンパクトな組込み機器まで、幅広い製品を製造しています。
- メーカーウェブサイト:http://www.neoreflection.net/