製品レポート

4台のストレージを搭載可能! 1度に2台へクローンを作成可能な「MAL-3635SBK」

4台のストレージを搭載でき、1度に2台へクローンを作成可能

MAL-3635SBK製品画像

MARSHAL

MAL-3635SBK

対応ストレージ:Serial ATA接続×4(各最大4TB)

PC側インターフェース:USB2.0

USBハブ:2ポート

電源:ACアダプター(60W)

重量:328g(本体のみ)

外形寸法:幅164×奥行き126×高さ88mm

対応OS:Windows 7/Vista/XP/2000 Professional

付属品:USB2.0ケーブル、ACアダプタ、2.5インチ用アタッチメント×4、取扱説明書・製品保証書

JANコード:4582255114467

製品ページはこちら(MARSHAL社Webサイト)

4台のHDD/SSDを同時接続可能

多くの外付けHDD/SSDケースは1台用だ。台数が増えると場所を取ってしまう上にACアダプターなどのケーブルでごちゃごちゃしてしまう。そんな場合に便利な製品がMARSHALの「MAL-3635SBK」だ。クレードルタイプなのでHDD/SSDの交換が簡単で、なんと4台まで同時に扱える。ストレージコピー機能も備え、バックアップ目的にも最適だ。実勢価格は9000円前後。

MAL-3635SBK本体

本体は樹脂製。ドライブを取り付けるスロットは左からA、B、C、Dとアルファベットを振ってある。

前面LEDとスイッチ

前面にはLEDが多く並ぶ。上段のLEDは各スロットにストレージがつながると光る。下段のLEDはストレージコピー時の進行具合を表す。右端のスイッチはストレージコピーの開始ボタン。

背面インターフェースとスイッチ

背面にはスイッチや端子が並ぶ。左から電源スイッチ、電源端子、USB端子×3。中央のBタイプの端子をPCとつなぐ。左右の端子には機器をつなげられる。

付属のACアダプタは60W

出力60WのACアダプターが付属する。HDD/SSDを4台動作させるため、出力は大きめだ。その分サイズも大きい。


MAL-3635SBKの特徴は、ストレージ4台分のスロットを備えること。もちろん4台同時に使用可能だ。PCとつなぐUSBケーブルは1本で良いため、配線をすっきりさせられる。使用可能なストレージはSerial ATA接続のHDD/SSD。容量は最大4TBに対応する。2.5インチドライブ用に、位置を合わせるためのアダプターが付属。4台のドライブはそれぞれ認識する。RAID機能やコンバイン機能は無く、まとめて1台の大容量ドライブにする、といった使い方はできない。


HDD/SSD装着時

3.5インチHDDを取り付けたところ。寸法は少し余裕があり、引っ掛かり無く取り付けられた。

2.5インチストレージ用アダプタ

2.5インチのHDD/SSDを取り付けるためのアダプターが付属する。

2.5インチSSDを取り付けた状態

アダプターは本体のくぼみに付ける。写真はSSDを取り付けたところ。

2台へ同時コピーが可能

ストレージのコピー機能もある。1台のストレージの内容を2台までに同時にコピーできる。手順は簡単。まず、Aのスロットに元になるストレージを、BかC、または両方のスロットにコピー先のストレージを取り付ける。後は前面の「Clone」とあるボタンを2回押せばコピーが始まる。ストレージコピーの際にPCは不要だ。

コピー先のストレージは、コピー元のストレージ以上の容量が必要な点は注意が必要。容量が小さい場合はコピーが開始されない。また、コピー先のHDD/SSDは1台でも2台でも所要時間は変わらなかった。

2TBのHDDから3TBのHDDへのコピーを試した。完了までの時間は約5時間。コピー先のHDDは2TBの容量でパーティションが作られており、残りは未割り当て領域になっていた。このコピーではパーティション形式も継承するため、コピー元のHDD/SSDがMBR(マスターブートレコード)方式ならコピー先もMBR方式、GPT(GUIDパーティションテーブル)方式ならGPT方式になる。

2台同時コピー

ストレージをコピーする際は元のストレージをAに、コピー先のストレージをBかCに取り付ける。BとC両方に取り付ければ2台同時にコピー可能。前面のボタンを2回押すとコピーが始まる。

2台同時コピー中

2TBのHDDを使ってコピーを作った。所要時間は約5時間だった。モデルが違うと同じ2TBでも少し容量が違う場合がある。同じモデル同士でコピーするのが最も安全だ。

数百GBや数TBといった大量のデータのバックアップを取る場合、最も簡単な保存先は、実はHDDだ。光学式メディアを使うと、2層のBlu-ray Discを使っても容量は50GB。1TBのデータのバックアップには20枚も必要になる。一定の容量に収まるようにデータを整理する必要もある。HDDなら、同じ容量のストレージを用意すればそのままコピーできる。容量に対してサイズが小さいのもメリットだ。バックアップデータの入ったHDDが増えても、MAL-3635SBKを使えば4台まで同時にPCにつなげられ、目的のデータを効率良く探せる。

(文・写真=SPOOL

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。



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●MARSHAL社 概要
2005年設立。主にストレージ関連製品を製造・販売。とくに外付けストレージケースは、低価格なモデルから多機能・ユニークな製品まで幅広く展開しています。
メーカーウェブサイト:http://www.marshal-no1.jp/

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