Goal Zeroの「Yeti Lithium 1400 WiFi (120V) Power Station」(以下、Yeti Lithium 1400 WiFi (120V))は、内蔵バッテリーを利用して、ガレージなどでのDIY、車中泊やキャンプといったアウトドア、さらには停電や災害といった緊急時に、スマートフォンやノートPCをはじめ、さまざまな電気製品を利用できるポータブル電源だ。
「Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)」に内蔵された大容量1,425Whのバッテリーは、スマートフォンを70回以上、ノートPCであれば23回以上充電できる。電気製品の例として、小型の電動ドリルであれば約5時間、電気ポットであれば約1.5時間、2ドアの冷蔵庫であれば約40時間利用することができる。ACコンセントでバッテリーを充電できるほか、別売りのアクセサリーを利用すれば、ソーラーパネルや自動車でも充電できる。
さらに、Wi-Fiを搭載しiOS端末やAndroid端末用アプリケーションに対応している。このアプリケーションを利用することで、バッテリーの残量確認や各電源供給ポートのON/OFF、現在の電力使用量、本体ファームウェアのアップデートなどを行い「Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)」を管理できる。またバッテリー残量が少なくなったり、充電完了が近づくと通知を受け取ることもできる。
今回は、「Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)」の特徴や利用方法について紹介しよう。
目次
場所を選ばず利用できる持ち運びに適したデザイン
Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)は、本体4隅にゴム製のバンパーを備えた長方形デザインで、室内はもちろんアウトドアでも安定して設置できるゴム足と、持ち運びやすいよう本体上部に大きな取っ手を備えている。
その他に本体上部にはケーブルなどが収納できるスペースがあり、本体正面にはYeti Lithium 1400 WiFi (120V)の充電や電気製品を接続するためのポート、バッテリー残量など利用状況を表示するディスプレイがある。
凹凸がなく、設置しても邪魔にならないシンプルなデザインだ。
収納スペース内にはWi-Fi接続と本体リセット用のボタンがある。
さまざまな電気製品が同時に接続できる豊富なポート
正面に搭載されたポートにはYeti Lithium 1400 WiFi (120V)の充電用と接続した電気製品の電源供給用の2種類のポートがある。
充電用ポートには、ACコンセント、Goal Zeroソーラーパネルと12V自動車充電ケーブル用のポートが搭載されている。
電源供給用ポートは定格出力1,500WのAC電源出力、シガーソケットなど12V電源出力、そして2.4A対応のUSB Type-Aと3.0A対応のUSB Type-Cが搭載されている。ポートは全て正面にまとまっていて、各電源供給ポートの上にはON/OFFするためのスイッチがある。ポートがONの時は緑色のLEDが点灯する。
ACコンセント用のケーブルは付属している。ソーラーパネルで充電する場合は、22Vを超える電圧のソーラーパネルは利用できない。
用途の多いACコンセントやUSBは2個あり、同時に複数の電気製品を接続できる。USB Type-Cのうち、1つはPower Delivery60Wに対応している。
バッテリー残量など知りたい情報が一目でわかるディスプレイ
ディスプレイにはYeti Lithium 1400 WiFi (120V)に関するさまざまな情報が表示され、ディスプレイ上部にある3種類のボタンを押せば、詳細情報を表示できる。
バックライトも搭載されており、暗い場所や夜間でもはっきり見える。消費電力は少ないが、バックライトを消すこともできる。
INPUT
充電中のYeti Lithium 1400 WiFi (120V)に入力される電力量。※太陽電池で充電する場合は、天候により電力量が変化する。電力量が測定可能量を下回ると「LO」と表示される。
OUTPUT
Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)のポートに接続しているデバイスが使用している電力量が表示される。
バッテリーレベル
0%、40%、60%、80%、100%と5つのセグメントで表示され、使用中はバッテリー残量にあわせてセグメント表示が変化する。充電中は充電状態にあわせてセグメントが点滅し、充電が完了すると全てのセグメントが点灯する。
HOURS TO EMPTY/FULL
Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)の正味電力量が正か負かに応じて、バッテリーが空になるまでの時間、または充電が完了するまでの時間が表示される。
Wi-Fiアイコン
Wi-Fiがオンになっている場合に点灯する。Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)をデバイスに接続する準備ができた状態になると点滅する。
UNITSボタンを押すと、電源供給用ポートのワット、アンペア、電圧、電力消費量を表示できる。
LIGHTボタンを押すと、ディスプレイのバックライトをON/OFFできる。
INFOボタンを押すと、バッテリー残量の表示、バッテリーが空になるまでの時間、または充電が完了するまでの時間が表示される。
Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)の充電
Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)はさまざまな充電方法に対応しているが、一番簡単なのは付属のケーブルを利用して、ACコンセントで充電する方法だ。別売りのGoal Zeroソーラーパネルか12V自動車充電ケーブルを利用すれば、ACコンセントのない屋外でも充電することができる。
充電がはじまると、ディスプレイにあるバッテリーセグメントが点滅し、充電完了までの時間が表示される。充電が完了すると、バッテリーセグメントが全て点灯する。電源供給ポートの出力が充電ポートの入力を上回らなければ、充電しながら電気製品を接続して利用できる。
バッテリーが空の状態からフル充電まで、ACコンセントの場合約25時間かかる。充電完了後は未使用であれば、4~6ヶ月間フル充電を保持できるが、電池の寿命を延ばすために3~4ヶ月ごとの充電をおすすめする。
特別なメンテナンス不要でさまざまな電気製品が利用できるYeti Lithium 1400 WiFi (120V)
今回は、Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)の特徴や利用方法を紹介した。
同じくアウトドアや防災用に利用される機器として、ガソリンやガスを利用して発電するインバーター発電機がある。インバーター発電機はエンジンを搭載しているので、運転音が大きく深夜早朝の利用は難しい、また排気ガスのため室内で利用できない点などがある。
しかし、Yeti Lithium 1400 WiFi (120V)は内蔵バッテリーを採用しているため、インバーター発電機と比べて運転音が非常に小さく、排気ガスも出ないので、室内でも安心して利用できる。一度充電すれば長時間フル充電を維持でき、複雑なメンテナンスが不要な点もおすすめだ。
(文・写真=株式会社アスク)
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