採用事例

Synology Surveillance Station マスプロ電工株式会社

本社のセキュリティカメラシステムをSynology Surveillance Stationに一新

1953年に創立したマスプロ電工株式会社は、テレビ受信関連機器メーカーとしてテレビ受信アンテナやブースターなどの高周波技術を得意としています。近年は取り扱う製品やソリューションを新たな領域へ拡大しており、セキュリティカメラやRFID システム、LPWA センサー端末などの開発にも力を入れています。

同社は2021年に本社で運用しているセキュリティカメラシステムを一新し、Synology Surveillance Stationを中核とした環境に入れ替えました。その経緯と選択の理由、導入後のメリットを担当者の皆様に伺いました。

既存のセキュリティカメラが老朽化ネットワークカメラへの切り替えを検討

「これまで本社内で20台のセキュリティカメラシステムを運用していましたが、導入から10年近く経過して老朽化が顕著になっていました。同じメーカーでは代替製品がなく、修理も困難とわかったので設備を一新しようと考えたのが始まりです。」

マスプロ電工株式会社 総務部 副部長の山田紀彦氏は、今回のSynology Surveillance Station導入の経緯をこのように話す。新たな機器の選定は、セキュリティ製品の知見を持つ同社営業部の担当者にも相談しながら取り組んだという。

「既存のシステムはアナログ方式で、カメラとレコーダーは同軸ケーブルで接続していました。カメラの場所を変更しづらい、ケーブルの引き回しが大変で配管スペースのかなりの割合を占めている、といった問題があったので解決できればと思ったのです。営業部には、これを機にネットワークカメラにできないかと相談しました。」と総務部係長の土屋修氏は振り返る。

「カメラを34台に増設して本社のセキュリティレベルを高めること、多数のカメラと録画データを一元管理すること、不慣れな従業員でも容易に使えることなど、新しいシステムの要件を挙げて営業部と詰めていきました。」(山田氏)

既存のセキュリティカメラが老朽化ネットワークカメラへの切り替えを検討

Synology 選定のポイントは総合的なコスト感と使い勝手の良さ

新システムの検討は2019年春頃から始まり、1年ほどの期間を経て2020年夏頃にSynology Surveillance Stationの採用を決定した。2021年1月に導入を完了し、実運用を開始している。

総務部から相談を受けた営業部では、挙げられた要件に加えて拡張性なども考慮して選定を進めたとのこと。営業部 営業企画グループ係長の辻本孝広氏は、当時の状況を次のように話す。

「導入時にカメラの登録台数が決まってしまう録画装置(ネットワークビデオレコーダー)や、カメラのメーカー/機種に依存するシステムでは将来の拡張に対応するのは困難です。マルチベンダー対応のシステムなら、用途に合わせたカメラを必要なときに追加できます。そうしたシステムの1つにSynology Surveillance Stationがあったわけです。当社も以前お取引した商社様から大規模セキュリティカメラシステムとして提案を受けたことがあり、改めて機能など確認したところ今回の要件を満たしているとわかりました。」

選定の候補となるシステムはいくつかあったが、総合的なコストと使い勝手からSynology Surveillance Stationが選ばれた。Synology社製品の代理店であるアスクに実機デモを依頼し、役員へのプレゼンテーションも行った結果、関係者全員が納得できる選定になったと営業部 主任の村手俊介氏は話す。

「当社の役員も操作が簡単で使いやすいことを評価しており、実際に使う総務部としても期待どおりのシステムだと良い感触でしたね。レコーダー部分にかかるコスト感は大きなポイントで、選定の一番の要因だったと思います。今回のSynology Surveillance Station導入に合わせて、アナログのセキュリティカメラシステムとは別に導入していた5台のネットワークカメラも刷新し、環境を統一しました。」

カメラの設置場所(被写体の映り方)の再検討、工場内など配線が複雑になりがちなエリアでのケーブル敷設といった少々手間のかかることもあったが、プロジェクト全体としては滞りなく進み、新システムへの移行を完了している。

34台のカメラが軽快に動作、複数映像の表示・確認もスムーズ

「Synology Surveillance Stationになって、使いやすく、レスポンスがとても良いと感じています。前に導入していたネットワークカメラは起動が遅く、5台のカメラの映像切替や録画の確認も動作がの処理に時間がかかっていたのですが、今は34台のカメラが軽快に動いています。わかりやすい画面表示で直感的に操作できるので、カメラのリアルタイム映像はもちろん録画映像の確認もスムーズです。」

このように山田氏は新しいセキュリティカメラシステムに満足していると話す。専用クライアントソフトウェアで複数のカメラ映像を滑らかに同期再生できることに加えて、多数のカメラのストリーミング配信を処理する専用ハードウェア「VisualStation」によって同一ネットワーク上で安定した映像表示できることはSynology Surveillance Stationの強みと言える。ライセンスの追加で必要なだけカメラを増設していけることも、将来的な拡張性に寄与している。

「今回の導入ではアスク様にも機種選定から技術サポートまで手厚く支援いただき、とても助かりました。長期保証のメニューも用意されていて、長く安心して使っていくための対応もしっかりしていると思います。我々からお客様へセキュリティソリューションとしてSynology Surveillance Stationをご提案していくことも考えていまして、今後も引き続きフォローいただけるとうれしいですね。」と村手氏はSynology Surveillance Stationと同様にアスクの対応も高く評価し、今後の展開にも期待していると話してくれた。

34台のカメラが軽快に動作、複数映像の表示・確認もスムーズ

Synology/SurvelianceStationを使った監視システム

Synology/SurvelianceStationを使った監視システム

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採用製品のご紹介

●マスプロ電工株式会社 概要
1953年にマスプロ技研工業として創立。1961 年にマスプロ電工に社名を改め、テレビ受信関連機器の開発、製造、販売を手掛ける。近年はセキュリティ機器やIoTソリューション機器など、得意とする高周波技術にワイヤレス技術、デジタル技術を融合することで新たな価値・製品の創出に取り組み、社会に必要とされ続ける企業を目指している。
愛知県日進市にある本社では、創業者の端山孝が収集した美術品(浮世絵、陶磁器)を展示するマスプロ美術館を運営。一般向けにも開放しており、多くの来館者が訪れている。
ウェブサイト:https://www.maspro.co.jp/
●Synology社 概要
Synology(シノロジー)社は、2000年に設立し、性能と信頼性に優れ、環境にやさしいNASサーバーを開発しており、幅広い製品ラインナップを取り揃えております。手軽で効果の高いソリューションと、信頼できるカスタマーサービスを通じて、すべてのユーザーに多用な選択肢を提供しています。
メーカーウェブサイト:http://www.synology.jp/

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