ハイエンドなPCが必要となる、3DレンダリングやレイトレーシングなどにMSI WS60シリーズを採用
客先へ持ち運べるハイエンドノートPCが必要
Alphacoxは、米Trimble社の3DCGソフトウェア「SketchUp」や「Google Earth Pro」、同社が開発した高速ビューアソフト「B-WALKER」などを扱っているほか、景観や建築物のコンサルティング業務を行っている会社である。こうした3DCGソフトウェアのセミナーなども行っており、ソフトウェアの使い方から実際の現場での運用まですべてを知り尽くしたプロ集団といえるだろう。こうした、ソフトウェアは3Dのレンダリングやレイトレーシングなどをリアルタイムで行う必要がありハイエンドなPCが必要となる。必然的にデスクトップ型となるのだが。
「客先でのプレゼンなどでは、ノートPCを使っています。3DCGを扱うのでCPUもさることながらGPUが重要になりますね。こうした用途向けの製品は扱っているメーカーも少なく機種も限れますが、いくつか存在しています。HPやDELL、MSIのモバイルワークステーションやVAIO Zシリーズといったところでしょうか。ただ、同じCPUやGPUを搭載していてもメーカーやモデルによってかなり差がありますね。仕事で使う重要なツールなので、実際に何機種か購入して最適な1台を使うようにしています。」
モバイルワークステーションは一見ちょっと大きめのノートPCだが、デスクトップワークステーション並みの性能を備えている。例えば、MSIのWT70という機種ではCPUに第4世代Core i7、メモリー 32GB、GPUに4GBのVRAMを搭載したNVIDIA Quadro K4100Mを採用しているほか、RAID構成対応の3基のSSD+1TB HDDというスペックとなっており、ノートタイプのPCとは思えないハイエンドな環境を提供している。
軽量でハイスペック、海外へも持って行ける
「HPやDELL、VAIO Zシリーズを使ってきましたが、今回MSI CAD&3Dモデリング対応モバイルワークステーション WS60シリーズを選択しました。プレゼンなどでは国内だけでなく海外にも行きますから本体はもちろんですが、ACアダプターを含めた質量はできる限り少なくしたかったんです。このサイズのPCでは性能的に現時点で最速の部類に入ると思いますし、本体だけでなくACアダプターも小型で気に入ってます。従来ですと本体だけで3-4kgあってACアダプターやマウスなど関連の備品を含めると5kgオーバーも普通でしたが、WS60なら3kg程度に収まります。」
今回お使いいただいているWS60は、CPUに第4世代Core i7、メモリー 16GB。GPUはNVIDIA Quadro K2100MにVRAM 2GBといった構成だ。ストレージもオプションで2基のSSDを搭載することができ、RAID 0/1に対応。読み取り速度が1,000MB/s以上とHDD RAID 0と比べ約5倍速い超高速起動可能なMSI独自のMSI Super RAIDも搭載することもできる。さらにデータ用として1TBのHDDも搭載しているので、サイズの大きな3DCGのファイルも余裕をもって保存できる。これで質量は1.9kg、外形寸法390×266×19.9mmというスタイルだ。
「3DCGではマシンパワーが必要とされますが、レンダリング処理などではCPUやGPUがフルに動作するため発熱も相当な量になるようで、以前使っていたマシンですが、GPUが焼けて壊れてしまったことがあります。」
ノートタイプのPCはデスクトップPCと異なり放熱に必要なスペースが限られておりCPUやGPUなどからの排熱処理が難しいものだが、WS60は2基のクーリングファンを備えているほか、CPUとGPUそれぞれに配置されたヒートパイプを利用した独自の冷却機構を採用している。これにより過酷な使用条件でも安心して使用できるように設計されている。また、2基のクーリングファンからの排熱は後方部分の4箇所から排気されるようになっており、19.9mmという厚さながら優れた冷却を実現している。もちろん、ファンの回転数などは内部温度に応じて自動制御されている。
「客先でのプレゼンでは、屋根の色を変えるとか視点を変えて見せるとか、建物の影の位置が季節や時間でどのように変化するかをその場で見せて打ち合わせをすることが多いですね。ビデオやアニメーションなどでは予め作り込んだパターンしか見せられませんが、SketchUpを立ち上げてその場でこうした変更を行うことでより緻密な打合せを行うことができ、効率的かつ間違いや誤解のないやりとりを行うことができます。SketchUpは建築など建物を得意としたソフトですが、国内を初めとしたゲームメーカーでもCG制作のフロントエンドツールといて活用いただいてます。」
屋根や壁のテクスチャを変えるのはもちろんのこと緯度や経度を設定することで冬至や夏至での日照の様子を建物の外観だけでなく室内にどのくらい日が入るかなどをその場ですくに確認できた。都市開発など大規模な施設の場合テクスチャやポリゴンなどが膨大な数になりウォークスルーなど非常に処理が重いものでもストレスなく動いている。また、景観などでは街路樹など樹木が配置されることも多いが、見た目以上に処理に負荷がかかるものである。樹木の種類や配置だけでなく成長した場合や落葉したときなど景観がどのように変化したかを瞬時に表示できるのは圧巻だ。これはSketchUpの優秀性はもちろんだがそれを支えるWS60のマシンパワーがあってのことといえるだろう。
「客先でテレビモニターやプロジェクターに接続してプレゼンすることも多いのですが、最近はハイビジョン対応しており、HDMIで手軽に接続できるようになりました。解像度というかレゾリューションは高いほうが斜めの線など綺麗に表示されますので将来的に4K対応のプロジェクターなどが普及してくれると嬉しいですね」
最新のテレビモニターなどではHDMIだけでなくDisplayPortを装備した製品も出てきており、ハイビジョンだけでなく4K出力にも対応している。WS60にはHDMIとMDMI出力兼用のThunderbolt 2が標準装備されており最大2台の外部モニター出力が可能である。さらに、外部モニターがPCI Express対応の場合、Thunderbolt 2を介し、FHDモニターの場合は4画面、また、4Kモニターの場合は1画面に出力可能。将来的に4Kのモニターやプロジェクターが普及しても対応可能だ。
プレゼン時の暗い室内で光るキーボードは重宝
「プロジェクターを使ったプレゼンでは、室内を暗くすることが多いですがWS60はキーボードに照明が組み込まれているので重宝します。」
キーボードにはコントロール可能なバックライトを採用。プロジェクターを使うような薄暗い会議室や発表会場などでも迷うことなくキーの操作を行うことができるほか、人間工学に基づいて開発されたSteelSeries製のキーボードにより、快適な操作性を実現している。ノートPCによくあるペナペナした感触ではなく、確かなフィーリングで確実な操作ができる。
プロが使うツールは性能に裏付けされた操作性や機能が重要だ。いくら性能が良くても現場で使うことができなければ意味はない。MSIのWS60は最新のデバイスやテクノロジーを搭載することで優れたパフォーマンスを実現したほか、プロが現場で必要とされるであろう機能や操作性を一般のノートPC並みのサイズに凝縮している。3DCGはもちろんこうしたハイエンドなツールを必要としている現場には最適な製品といえるだろう。
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紹介製品のご紹介
- MSI
- WS60 2OJ 3K IPS Edition
- CGやCAD等の業務向けにNVIDIA Quadro K2100Mを搭載。3K液晶パネルを採用する15.6インチサイズのモバイルワークステーション
- MSI
- WS60 2OJ
- CGやCAD等の業務向けにNVIDIA Quadro K2100Mを搭載。フルHD液晶パネルを採用する15.6インチサイズのモバイルワークステーション
- ●株式会社アルファコックス(Alphacox Co,.Ltd.) 概要
- 主な事業内容:ソフトウェアの輸入・販売・サポート、建築・土木・インテリアのプレゼンテーションサポート(CG・3D モデル制作/ 立体モデル出力)、Webデザイン・製作、不動産企画・コンサルティング
- メーカーウェブサイト:http://www.alphacox.com/
- ●MSI社 概要
- MSI(Micro-Star International)は、台湾に本社を置き、各種メインボードやグラフィックボード、そして近年では、ノートブックや液晶一体型などPCシステム全般を幅広く製造販売するメーカーとして世界各国でその活動を展開しています。
- メーカーウェブサイト:http://jp.msi.com/
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