採用事例

アスク 外付けGPUボックス 髙松建設株式会社

GPUパワーを業務の最前線へ

「提案力」×「技術力」をサポートするアスクの外付けGPU

髙松建設株式会社(以下、髙松建設)様では、同業種の中でも、特に設計社員を多く抱えており、「Twinmotion」「Lumion」など、3DCGを利用した設計・プレゼンテーションに積極的に取り組んでいます。

髙松建設株式会社

2023年6月に、これまで固定席でデスクトップPCを利用して行っていた3DCG作成業務を、グループアドレスに対応できるよう、ノートブックPCへ移行することとなったことが背景となり、同社の設計本部で、弊社よりご提案させていただいた外付けGPUをご導入いただきました。その結果、建築ビジュアライゼーション処理基盤が強化されるとともに、新しい働き方の実現につながっています。

髙松建設株式会社様の「提案力」×「技術力」をサポート

グループアドレスの課題

「当社では、ビジネススタイルの変化に伴い、新しいオフィスでは、ABW(アクティブベースドワーキング)の考えをもとに、グループアドレスを採用しました。」

髙松建設株式会社 浅海 義徳氏

髙松建設株式会社 東京本店 設計本部 デジタル統括室 部長 浅海 義徳氏

髙松建設様は1917年に創業され、これまでに5,000棟を越える集合住宅・オフィスビルなどの多種多様の施工実績を持つ総合建設会社です。

約1,980名が在籍する同社の社員は、「他社ではできないこと」「他社ではやらないこと」をめざす「ユニークなグッドカンパニー」という企業理念を掲げ、持てる技術を駆使し、知識と知恵の全てを提供し、お客様の事業を成功に導き、お客様に幸せをもたらし、もって社業の発展を通じて社会に貢献することを使命とされています。

髙松建設 東京本社ビル

髙松建設様では、港区芝にある東京本社ビルが築50年を超えたことを契機に、グループ会社間の連携を強化するとともに、業務の効率化を図るため、東京本社ビルの建て替えを行い、2023年5月に「髙松コンストラクショングループ 東京本社ビル」として生まれ変わりました。この新東京本社ビルは中期経営計画の目標となっている「多様な働き方の推進」「働きやすいオフィス環境の提供」を実現するための重要な取り組みの一つと位置付けられています。

新オフィスでは多様な働き方を実現し、グループ間や部署内でのコミュニケーションを活性化させ、生産性を高めるとともに、風通しの良い職場環境の実現をめざしています。

「当社では、ビジネススタイルの変化に伴い、新しいオフィスでは、ABW(アクティブベースドワーキング)の考えをもとに、グループアドレスを採用しました。グループアドレスでは、固定の席で従来のデスクトップ型のパソコンで作業するのではなく、軽量のノートブックPCを使い自由な席で仕事をします。」と髙松建設 東京本店 デジタル統括室 室長 浅海 義徳様(以下、浅海氏)は、明かします。

しかし、設計本部での業務では、「Twinmotion」、「Lumion」などの建築ビジュアライゼーションツールを使用しており、ノートブックPCに内蔵されているGPU以上のパワーが必要となりました。

外付けGPUは使えるのか?

「GPUを内蔵しているノートブックPCでも、『Lumion』、『Twinmotion』は、デザイン検討の初期段階であれば問題なく利用できます。ただし、設計のフェーズが進み、様々な要素の追加など、情報量が増えてくると、フレーム落ちが発生しました。照明の情報を追加すると、急激に動かなくなってしまいました。」(浅海氏)

当初は、VDI(仮想デスクトップ基盤)、クラウドの導入も検討されていました。しかし、クラウドでは、最新GPUが利用可能となるまで時間がかかること、実際の利用料がどの程度になるのかを想定をすることが難しいなど、問題があることが分かりました。

「充分なGPUパワーを利用できるデスクトップPCを一部残すという案もありましたが、新ビルのコンセプトから外れてしまいます。外付けGPUの検討を開始しましたが、取り扱っている会社は少なく、アスクに声をかけた所、すぐに検証機を用意してくれました。」(浅海氏)

外付けGPUを検証

以前より外付けGPUの存在はご存知でしたが、実際に検証をするまでは、期待通りに動作するか心配だったと言います。検証を進めていくと、当初使用していた業務用GPUのQuadro系(NVIDIA RTX A6000など)ではなく、GeForce系の方が導入したノートブックPCとの相性が良いことがわかってきました。

「たまたま、その時に、デスクトップPCを使って『Twinmotion』の作業していた設計チームで、GPUパワーが不足することがありました。ただ、お借りしていたクラスのGPUでは快適に作業ができるということが判明し、GeForce 4070シリーズを搭載した外付けGPUの導入を決めました。」(浅海氏)

フル活用される外付けGPU

検証終了後、外付けGPUを5台導入されました。

「導入後の稼働率は想像以上に高いです。外付けGPUの使用は予約制で、時には2日先、3日先までの全台数の予約が一杯になることもあり、追加導入の声も上がっています。VRやAIが日常に入り込んできた昨今、設計図面やスケッチを描いて持っていくだけでなく、リアルな完成予想CGでのプレゼンが当たり前のように必要とされています。」(浅海氏)

検証終了後、外付けGPUを5台導入

設計本部に所属されている社員の約半数は、毎日のように外出されています。時には、お客様の前でリアルタイムで修正を行ったり、プレゼンを行うために、外付けGPUを社外へ持ち出すケースもあると言います。この外付けGPUは、可搬性にも優れています。

可搬性にも優れた外付けGPU

外付けGPUに寄せる期待

外付けGPUは、搭載するGPUのサイズより小さくなることはありませんが、今はポケットサイズの外付けGPUも登場しています。今回ご導入いただいたフルサイズの外付けGPUは、VRAMも大きく、ノートパソコンへの充電もできるため、非常に重宝していると言います。また、ちょうどインタビューの数週間前に、インテルより「Thunderbolt 5」が発表され、2024年には搭載した製品がリリースされる予定です。

「『Thunderbolt5』では、帯域が2倍になり、外付けGPUに搭載されているGPUのパワーを更に引き出せるようになるので期待しています。次の更新タイミングで、対応製品が出ていれば、ぜひ導入してみたいです。」浅海氏は、外付けGPUの導入に確かな手応えを感じ、更なる発展に意欲を覗かせます。

外付けGPUの更なる発展に期待

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外付けGPU製品のご紹介

●髙松建設株式会社 概要
髙松建設は、1917年の創業以来、5,000棟を越える建物をお客様にご提供してきました。建物の建設を通して研究・開発してきた技術は、今日の集合住宅・オフィスビルなどの多種多様な建物に活かされています。お客様に寄り添い、そのお悩みや個々のニーズに細やかに応えることで、高い満足を感じていただける建物をつくり出しています。
ウェブサイト:https://www.takamatsu-const.co.jp/

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