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Matterport(マーターポート)とは?できることや導入メリット、注意点を解説!

Matterport(マーターポート)の導入方法がわからない担当者のために価格や特徴、活用事例までを徹底解説します!

Matterport 使用イメージ

「Matterportは何ができるの?」
「価格はどれくらい?」

こんな疑問をお持ちではないでしょうか?

Matterportは、実空間を3Dでデジタル化するツールで、その没入感ある3Dモデリング能力やコスト効率性から多くの企業に注目されています。

この記事では、Matterportの基本的な仕組みから、その注目の理由、導入のメリットや注意点までを詳しく解説いたします。

Matterportの魅力や活用方法について、ぜひご一読ください。

株式会社アスクはMatterport社の正規代理店です。製品に関するご質問やお見積り依頼などのお問い合わせはこちらのページよりお気軽にご連絡ください。

Matterport(マーターポート)とは

Matterport ドールハウス

Matterportとは、簡単にいうと、あらゆる建物空間を高精度かつ高品質にデジタル化し、その結果をデジタルツインとして活用するソフトウェアプラットフォームです。

提供元はアメリカのMatterport社で、360度撮影が可能な3Dスキャンカメラで撮影したデータをWeb上で公開できます。

Matterportを利用することで、施設やイベントの様子をデジタルアーカイブとして保存するだけでなく、観光促進や施設改修の計画など、さまざまな目的での活用が可能です。

国内外の多数の企業や組織が導入を進め、177カ国以上で何百万もの建物がデジタルツインとして再生され、建物のライフサイクル全体を革新的に改善しています。

以降では、Matterportについてさらに詳しく見ていきましょう。

Matterportの仕組み

Matterportは、360度の撮影が可能な特殊な3Dスキャンカメラを使用して、あらゆる建物や空間を高精度にスキャンします。

このスキャンされたデータはクラウド上にアップロードされ、特別なソフトウェアを通じて、リアルな3Dのデジタルモデル、いわゆるデジタルツインとして再現されます。

このデジタルツインは、Webブラウザからアクセス可能で、物件の内部をバーチャルツアーのように歩き回る体験などが可能です。

また、Matterportのプラットフォームは、さまざまな情報の追加や編集、共有も簡単に行えるので、不動産の販売から施設の管理、イベントのプロモーションなど、多岐にわたる用途での活用が可能となっています。

デジタルツインとは?

デジタルツインとは、現実の物理的な対象や環境をデジタル上でのモデルやレプリカとして再現したものです。

現実のデータをリアルタイムで反映することができ、主に分析やシミュレーションのための情報源として活用されます。

たとえば、ビルのデジタルツインを使用すれば、ビル内の環境データや設備の状態をリアルタイムで監視・分析することが可能になります。

これにより、必要なメンテナンスや改修のタイミングを正確に把握したり、設備の最適化を容易にしたりします。

Matterportのプランと価格

Matterportを効果的にご利用いただくために、撮影したデータをアップロードできるクラウドサービスが提供されており、Starter、Professional、およびBusinessの3つのプランがあります。

より多くのアクティブスペース、充実したコラボレーション・連携機能が必要な場合にはBusinessプランがおすすめです。

以下にBusinessプランの特徴をまとめました。

Matterportクラウドの導入はこちらのリンクからお問い合わせください。

プラン名 価格(月額・年払い時) アクティブスペース 利用可能ユーザー数
Business 100 41,700円(税込)
35,000円(税込)
100 50
Business 125 44,500円(税込)
37,400円(税込)
125 50
Business 150 52,600円(税込)
44,200円(税込)
150 50
Business 200 68,500円(税込)
57,500円(税込)
200 50
Business 300 99,300円(税込)
83,500円(税込)
300 50

(※2024年3月時点)

「アクティブスペース」とは、Matterportプラットフォーム上でユーザーが、管理や共有ができる3Dの空間モデル数です。

アクティブスペースの数に制限があるので、その上限を超えて新しい3Dモデルをアップロードする場合、既存のモデルの中から何かをアーカイブまたは削除する必要がある点には注意してください。

ただし、実際に撮影するためには、上記クラウドサービスの料金以外に、3Dカメラ(Matterport Pro2/3)の購入が必要となりますのでご注意ください。

詳細はこちらのリンクからご確認ください。

Matterportの提供元会社について

Matterport社は、カリフォルニア州サニーベールを拠点とする大手空間データ会社です。

2011年に設立され、2021年7月にNASDAQ上場を果たしました。

「Matterport」の日本語での読み方は「マーターポート」といい、同社は特に3Dカメラ技術で知られています。

さらに、2021年6月にはFacebook AI Researchとの連携で、3D屋内空間のデータセットの開発を発表しており、今後の成長とさらなる連携の可能性も期待されています。

アメリカのサニーベールをはじめ、サンフランシスコやシカゴ、カンザス、ロンドン、シンガポールにオフィスを構えるなど、全世界6事業所で活動を展開中です。

年々増加する利用者数を持つMatterport社は、空間データの領域でのリーディングカンパニーとして、多くの人々から注目されています。

Matterportが注目されている理由

Matterportが注目されている理由は、現代の消費動向と技術の進化が絡み合っているからです。

特に新型コロナウイルスの感染拡大は、オンラインでのコミュニケーションや仕事の重要性を高めています。

現実世界での交流や体験が難しい昨今、Matterportは実空間をオンラインで再現可能です。

これにより、物件の見学や商品の展示など、実際にその場所を訪れることなく、リアルな体験をオンライン上で楽しむことができるのです。

さらに、今の消費者は商品やサービスに関するより完全な情報を求めており、Matterportはそのニーズに応える形で、空間のすべてを詳細に伝えることができます。

また、ビジネスの観点からも、Matterportの導入には大きな利点があります。

オフラインでの活動をオンラインに移行することで、コストを削減し、効率を上げることが可能となります。

これは、多くの企業がMatterportの技術を採用する大きな理由となっています。

以上のような理由から、Matterportは現代のニーズにピッタリ合う技術として、多くの人々からの注目を浴びているのです。

Matterportが実現できること・導入メリット

ここまで、Matterportに関する基本的な情報を説明してきました。

では、具体的にMatterportを導入すればどのようなことが実現できるのでしょうか。また、メリットはどんなところにあるのでしょうか。

以下では、Matterportのメリットについて詳しくご紹介します。

導入について不明点がある場合はこちらのリンクからご相談ください。

①没入感のある3Dツールを作成できる

現代のテクノロジーは日々進化を遂げていますが、その中でも3D技術は特に注目される分野の一つです。

Matterportは、この3D技術において最先端といえます。

Matterportを使用すると、物件や施設の中を実際に歩いているかのような感覚で、仮想ツアーを体験することができます。

これにより、利用者はまるでその場にいるかのようなリアルな感覚を得ることができるのです。

このような3D体験は、2Dの写真や動画では得られない独特の魅力と深みを持っており、利用者の心を引き込む強力なツールとなり得ます。

特に不動産業界や観光業界での利用が増えてきており、物件の内覧や観光スポットのプレビューを、遠隔地からでもリアルタイムで体験できるのは大きな魅力です。

他にも、展示会やイベントのバーチャルツアーとしても使用されており、参加できなかった人でも、後から3Dツールを利用してその場の雰囲気を味わうことができるのです。

このように、Matterportを導入することで、没入感のある3Dツールを作成し、それを活用してユーザーエンゲージメントを向上させることができます。

これは現代のデジタルマーケティングにおいて、非常に価値のある要素です。

②時間や距離に縛られない

Matterportの導入によって、時間や距離の制約から解放されることができます。

例えば、不動産の内覧や観光地の下見は、実際にその場所に足を運ぶ必要があります。

しかし、Matterportを使用することで、遠隔地からでもその場の雰囲気や詳細を確認することができるようになります。

これにより、海外の物件を検討している人や、遠方の観光地を訪れる前に下見をしたいと考えている人は手間が減少し、より効率的な選択をすることができるのです。

また、時間の制約もなくなります。

従来は、実際に物件や観光地を訪れるための予約や調整が必要でしたが、Matterportを活用することで、いつでも好きな時に情報を得ることができるようになります。

③4Kの高画質で細部まで再現できる

Matterportの技術は、単なる3Dモデルを作成するだけでなく、4Kの高画質を利用して細部まで鮮明に再現する能力を持っています。

4Kの高画質によって、壁の質感や床の材質、家具の繊細なデザインや装飾品の微細な模様まで、リアルタイムで見るかのような体験が可能となります。

これは、特に不動産の分野やアートの展示、歴史的建造物の紹介など、詳細を正確に伝えることが求められるシーンで非常に価値があるといえるでしょう。

また、4Kの高画質は、ユーザーが実際にその場にいるかのような没入感を強化し、仮想体験の品質を一段と向上させます。

Matterportの高画質な技術は、デジタルと現実の境界を無くし、ユーザーに新たな体験をもたらします。

④コスト削減・業務効率化

Matterportの導入により、多くの企業や組織がコスト削減と業務の効率化を実現しています。

従来の方法での物件の撮影やデータの収集には時間とコストがかかることが多いですが、Matterportの技術を使用することでこれらのプロセスが大幅に短縮され、効率的になります。

例えば、不動産業界では物件の内見を行う際、実際に現地に赴くことなく、3Dの仮想ツアーを通じて物件を見ることができるため、移動時間やそれにかかるコストを削減可能です。

また、一度3Dモデルを作成すれば、何度でも再利用可能であり、多くの顧客に同時に物件を見せることが可能となるため、業務の生産性も向上します。

同様に、展示会やイベントの計画段階で、実際にスペースを訪れることなく仮想的にスペースの確認や配置の検討を行うことができるため、準備の効率が上がります。

さらに、Matterportのデータはクラウド上で管理されるため、必要な情報へのアクセスが簡単で迅速になり、業務の流れがスムーズになる効果も見込めるでしょう。

そのため、業務の遅延やミスのリスクも低減し、全体的な業務の品質が向上します。

⑤顧客満足度の向上

Matterportの技術の導入は、顧客満足度の向上にも寄与しています。

現代の消費者は、購入前の情報収集や体験を重視する傾向にありますが、Matterportを使用することでこのような時代のニーズに応えられるようになるでしょう。

例えば、不動産の場合、物件の内部を詳細に確認できることで、現地への訪問の回数を減らすことができ、顧客の手間や時間を省くことができます。

また、4Kの高画質による細部の再現性は、商品の品質やサービスの詳細を顧客に明確に伝えることができるため、誤解や不満が生じにくくなります。

これにより、後からのクレームや返品のリスクを低減し、顧客との信頼関係を深化させることが可能です。

さらに、Matterportを使用したサービスや商品の紹介は、革新的で先進的というイメージを消費者に与えるため、ブランドの評価や信頼性を向上させる効果も期待できるでしょう。

Matterport導入の際の注意点

Matterportの導入に際しては、留意すべきいくつかの点が存在します。

まず、Matterportの専用機材を自社で導入すると、初期投資や操作に関する学習コストが発生します。

撮影技術に不慣れな方は、その取り扱いや運用に時間がかかるかもしれません。

さらに、Matterportのサービス利用には専用のクラウドサーバーが必要となり、ランニングコストが発生します。

このコストはサービスの利用範囲によって増減するため、予めコスト面を確認しておくことが重要です。

導入を検討する際には一度弊社までお問い合わせ頂ければ、状況に応じたご提案が可能です。こちらのリンクからお問い合わせください。

Matterportの活用事例3選

Matterportの使い方は非常に多岐に渡りますが、採用企業はどのように活用しているのでしょうか。

ここでは、Matterportの活用事例を3つ厳選してご紹介します。

導入について不明点がある場合はこちらのリンクからご相談ください。

①Matterport Pro3カメラでデジタルツイン(阿蘇神社)

阿蘇神社、熊本地震から7年を経て再建された国指定重要文化財の楼門をマーターポート技術でデジタルツイン化

(出典:Matterport公式サイト

阿蘇神社は、数多くの参拝客や観光客が訪れる歴史的な神社です。

しかし、老朽化した建物の保全や、遠方からの参拝客向けの情報提供、さらには新型コロナウイルスの影響でのリモート参拝の需要など、新しい時代の課題に直面していました。

そこで阿蘇神社は、Matterport Pro3カメラを利用し、神社の全域を高精度で3Dスキャンしました。

Matterportの導入により、阿蘇神社は以下のメリットを享受することに成功しています。

  • リモート参拝により、遠方からの観光客にも神社の雰囲気を伝えられた
  • 3Dデータを用いた老朽化箇所の詳細な確認や修復計画の策定が、従来よりも効率的に行えるようになった
  • 新しい技術の導入により、若い世代の関心も集めることができ、神社の情報拡散や新しい信者獲得にも繋がった

このように、Matterportの技術は、伝統的な施設でも新しい価値を生み出すことができることを、阿蘇神社の事例が示しています。

②マンションモデルルーム・工事全般の施工(竹中工務店)

Matterport活用事例(株式会社竹中工務店 川上和貴氏)

(出典:Matterport活用事例 株式会社竹中工務店 川上和貴氏

建設業界の老舗「竹中工務店」は、数多くの建築プロジェクトを手掛けてきた一方で、時折、顧客サービスや工事施工の効率性に課題を感じていました。

特に、マンションのモデルルームの紹介や工事現場の情報共有の問題は、物理的な制約や時間の制約によって難易度が高まっていました。

Matterportの活用法としては、マンションのモデルルームでこの技術を駆使して空間の3Dモデルを作成しました。

これにより、顧客や営業担当が実際に足を運ぶことなく、リアルタイムでの内見体験が可能となりました。

他にも、外装や内装のモックアップやWEB見学会にMatterportを活用し、大幅なコスト削減と効率性を確保することに成功しています。

特に、マンションのモデルルームのオンライン内見は非常に好評で、営業担当者とマンション購入希望者が直接モデルルーム内にいるにも関わらず、Matterportのオンライン内見を使用するほどだったとのことです。

このように、Matterportの導入により、竹中工務店は業務の効率化やサービスの向上、そしてコストの削減といった多岐にわたる利点を享受することができました。

③Autodesk製品と連動して活用(Corgan)

CorganはLAXのMatterportデジタルツインを活用して建設のROIを実現

(出典:Matterport公式サイト

Corganは、80年以上の歴史を持つ建築設計の米国のリーディングカンパニーとして知られています。

同社がロサンゼルス国際空港(LAX)の16億ドル規模の航空プロジェクトに挑む際、Corganの前に立ちはだかったのは、最先端の技術を建設ワークフローに統合することで、全体のパフォーマンスと生産性を向上させるという難題でした。

この課題の解決のため、CorganはMatterportを採用しました。

Matterportを活用することで、現場のドキュメンテーションや現場検証、そして共同作業を格段に効率化することに成功しています。

さらに、Matterportの3D空間をAutodeskのRevitやNavisworksとのシームレスな統合が可能となり、設計・施工モデルの点群との比較や、竣工状態の検証が容易となりました。

結果、Corganはプロジェクトの既存の状態を迅速にキャプチャすることが可能となり、スキャン時間も以前より50%短縮できました。設計の精度が格段に向上し、施工完了時の状態のモデリングもスムーズに進行しています。

株式会社アスクが提供できる建設向けソリューションをご紹介!

ここまで、Matterportについて詳しく紹介してきましたが、

「結局、どのように導入したらいいのかわからない」
「手間がかかりそうで中々手を出しづらい」

とお悩みのご担当者様もいるかもしれません。

株式会社アスクは「Matterport」の正規代理店に認定されているだけではなく、「OpenSpace社」「NVIDIA社」「vGIS社」「Enscape社」など、多くの建設大手ソリューションを取り扱っています。

25年以上積み重ねてきたノウハウとナレッジを基に、個々のニーズに応じたご提案をさせていただきます。

お問い合わせは無料でご対応いたしますので、Matterportの導入検討にお困りの際は、こちらのリンクからぜひ一度お問い合わせください。

まとめ

本記事では、Matterportの基本的な仕組み、その注目の理由、多岐にわたる導入メリットや注意点、さらには実際の活用事例までを詳しく解説しました。

Matterportは、多岐にわたる領域で革命的な変化をもたらす可能性を秘めたツールです。

今後、Matterportの技術がさらに進化し、よりリアルな3Dモデルの生成や、新たな応用例も増えてくるでしょう。

そのため、現段階でのMatterportの特性や活用方法を理解し、積極的に取り入れておくことが求められます。Matterportの無限の可能性を存分に引き出すための一助として、この情報を役立ててください。

導入について不明点がある場合はこちらのリンクからご相談ください。

監修者:麻生哲

明治大学理工学部物理学科を卒業後、ITベンチャーにて多数のプロジェクトを成功に導く。子会社を立ち上げる際には責任者として一から会社を作り上げ、1年で年商1億円規模の会社へと成長させることに成功。現在は経験を活かし、フリーランスとしてコンテンツ制作・WEBデザイン・システム構築などをAIやRPAツールを活用して活動中。

※ 本記事は執筆時の情報に基づいており、販売が既に終了している製品や、最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。

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